2013年3月9日土曜日

みどりの番茶ができるまで


“夏も近づくはちじゅうはちや~”

なにげなく口ずさんでいたこの歌、実は…
立春から数えて八十八日目の五月二日を指しているんですって!
(私は知りませんでした…)
五月二日は新茶(一番茶)を摘み取る時期
寒い冬を越して一番初めに摘み取るお茶

まだ優しい日差しの中の
やわらかいお茶の葉は
やはり、やわらかで優しい味がします。

そして、六月終わりごろに摘み取るお茶を二番茶
夏に採れるお茶を三番茶、夏茶と言い
それ以降は四番茶などと呼ばれていきます。
二番茶以降、日差しが強くなるごとに葉は固く強くなっていきます。

新茶(一番茶)は味が良く、価格も高く、煎茶として贈答用に用いられ、
三番茶・四番茶…になるにつれ味も価格も下がるそうです。

通常はその三番茶・四番茶を芳ばしく炒ってほうじ茶にします。
そのため、番茶=ほうじ茶=家で飲むお茶というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか?
味や価格以外にも
若葉ではなく成長した葉を原料としたお茶はタンニンが多めで、カフェインが少なく
家庭でたくさん飲む方に向いているとも言われています。

さて、ここで“みどりの番茶”はいったいどの時期にとれた茶葉かというと…

新茶(五月二日)の時期に葉を摘み取らずにそのまま、二週間放置。
その間、茶葉は2,3倍の大きさに成長します。
そして、その大きくなった葉を摘んでお茶にします。
わざわざ大きくする理由…それは、

【一番茶でほうじ茶を作りたかったから】

???

先にも書いたように新茶は高級な煎茶として、高く売る事が出来ます。
その貴重な茶葉をわざわざ二週間ずらして収穫するという事は、
葉も大きくなり、当然、煎茶としては販売できません。

じゃあ、何のために…?

逆を言えば、煎茶用の小さな茶葉ではほうじ茶は作れないんです。
もう少し大きく、強くした葉でないと。

お茶農家さんにも反対されたそうです。そんな茶葉つくっても売れないと…。

「それなら、全部私が買い取るから。」と水村園の小見さんは
周りの反対を押し切って、ほうじ茶用の一番茶を作ってもらったそう。
そうして生まれたのが水村園オリジナル
みどりの番茶でつくった【炒りたてほうじ茶】

なぜ、そこまでして一番茶でつくるほうじ茶にこだわったのかというと…

もうだいぶ前、“O-157”が流行った時期
O-157の病原菌にお茶をたらすと菌が死滅したというデータがあり、
【0歳児にも飲めるお茶を!】と高崎の保育園長、栄養士、関係者が集まり考えたそう。

ほうじ茶は炒ることででカフェインが減り、
味も緑茶より苦味が少なく、子供でも飲みやすいと考えたため。
しかし、ほうじ茶に用いられる三番茶・四番茶を収穫する時期は
六月~八月と暑く、虫も多く、消毒もたくさん使われている。
そんな薬がたくさんかかったお茶を子供に飲ませられない。
そんな思いから、わざわざ消毒を施される前の一番茶を使って
子どものための番茶を作り出したのです。

今や、このほうじ茶、高崎市内のほとんどの保育園で使われているというから驚きです!

そして、そのほうじ茶のために作った【みどりの番茶】

名前の由来は、飲んでもらえればわかります。
水で出したこのお茶は、本当にきれいなみどり(きみどり)色
水出しなのにとっても、香りがいいんです。
ほうじ茶をつくりたくて出来た、このみどりの番茶
今や水村園さんの看板商品。
番茶ながら、「味がいいから」と贈り物にする人も多いそうです。

急須でいれた、あたたかいお茶も
ほんのりと土の匂いの素朴な味と香りがします。
苦味も強すぎず、飽きずに何杯でも飲めてしまいます。

と、だいぶ長くなってしまいました…
もっといろいろな話を聞きたい!という方は高崎の本町にある水村園さんへ。
美味しいお茶をごちそうになりながら、
園主小見さんに色んなお話しを聞いてみるのも楽しいものです。
日本最古の茶葉なんかも見られるかもしれません。

今はスーパーに行けば、色々なものがあって、何でも手に入るような気がしてしまいます。
でも、私はモノが多すぎて何を選んだらいいかわからなくなってしまうことがあって…
少し前は、その道のプロがいて、
食べ方や使い方、調理の仕方、壊れた時に修理をしてくれたりといろいろと教えてくれました。
食べ方が分からないから買わない。
壊れても直せないから捨ててしまおう。
どれを選んでいいかわからないから、安いものでいいや…

そして、街からはその道の“プロ”達が消えていく。。
消えていく。。いえ、少なくはなっていますが、消えてはいません。
何でも揃っている大手スーパーの陰に隠れて見えずらくなっているだけです。
車から降りて、街を歩いてみれば
気づかなかった“プロ”たちに意外と出会えるものです。

たくさん試飲させてくれるマニアックな酒屋
かくれた老舗の練り物屋
掘り出し物に出会える金物屋
立派な蔵を持ったお茶屋など…

美味しいものや楽しいものを求めて街歩き
暖かくなってきたし、散歩がてらに出かけてみるのもいいですね♪


【こちらのイベントは終了いたしました】

そして、町裏散歩といえば…

最近ひそかに話題のスポット【MOTOKONYA】でのイベントのご案内です!

今月末MOTOKONYAに“momo椿*”のアコーディオンのデュオがやってきます

北軽井沢からあの“麦小舎”さんが本を携えてやってきます


詳しくはこちらをどうぞ↓

「さかさま小路の春奏会」


チケットはすもの食堂で販売中!



さかさま小路の春奏会
〜スウプと本とオンガクと〜
 
拝啓 時間が逆さまに流れる不思議な路地「さかさま小路」にも、
やわらかなハルカゼが吹きはじめました。
町の八百屋さんのつくるスウプ、山の本屋さんが届けるモノガタリの本、
そして旅する2台のアコーディオンが奏でるオンガクにあわせて、
まちわびた春の到来をいっしょにお祝いしませんか。
 
日程:2013年3月30日(土)
場所:MOTOKONYA(高崎市元紺屋町9)
時間:10:00〜18:00
 
◎フード担当【すもの食堂】......野菜たっぷりのシチューとドリンク
◎古本担当【キジブックス(麦小舎)】......うたた寝しながら読みたい本や絵本
◎オンガク担当【momo椿*】......春の物語を奏でる演奏会

※フードと本は終日ご利用いただけます(入場無料)。


{momo椿* の演奏会}




第一部 うららの会 13時〜 お子さんもご一緒に賑やかに
第二部 おぼろの会 17時〜 夕暮れにあわせて幻想的に

料金: 前売1800円 当日2000円 小学生1000円 小学生未満無料
定員: 各回25名

ご予約:
すもの食堂(店頭/メール mail@sumono.net/電話 027-321-5289)
麦小舎(メール otayori@mugikoya.com)

※ご予約の際にどちらの会を希望かお知らせください。




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